
この記事では、かぎ針編みを始めたい初心者のかた向けに必要な道具の選び方や基礎知識はもちろん、くさり編み、細編み、長編みなどの基本技法をおすすめ動画サイトと共に徹底解説しています。さらに、簡単なモチーフの作り方や、初心者向けのおすすめキット、よくあるトラブルの解決策も紹介。
この記事を読めば、かぎ針編みの全体像がつかめ、自信を持って作品づくりに挑戦できるようになります。道具の準備から作品完成まで、あなたのかぎ針編みデビューをしっかりサポートします。
今日から始められる、かぎ針編みの世界へようこそ!
1. かぎ針編みを始める前に

かぎ針編みを始める前に、必要な道具や基礎知識について押さえておきましょう。これらの準備をすることで、スムーズにかぎ針編みを楽しむことができます。
1.1 必要な道具
かぎ針編みを始めるには、以下の道具が必要です。
1.1.1 かぎ針の選び方
かぎ針は、材質や太さによって様々な種類があります。初心者の方には、アルミニウム製の4号〜7号(2.5mm〜4.0mm)がおすすめです。
かぎ針の号数 | 太さ(mm) | 適した毛糸の太さ |
---|---|---|
4号 | 2.5mm | 中細〜合太 |
5号 | 3.0mm | 中細〜合太〜並太 |
6号 | 3.5mm | 合太〜並太〜太 |
7号 | 4.0mm | 並太〜太〜極太 |
1.1.2 毛糸の種類と選び方
毛糸は素材や太さによって様々な種類があります。初心者の方には、アクリル100%の毛糸や綿100%コットン糸がおすすめです。扱いやすく、練習に適しています。
以下は、主な毛糸の種類です。
- ウール(羊毛):暖かく弾力性がありますが、縮みやすい特徴があります。
- アクリル:安価で扱いやすく、洗濯も簡単です。
- コットン(綿):吸湿性が高く、夏物に適しています。
- シルク:光沢があり高級感がありますが、扱いに注意が必要です。
1.1.3 その他便利グッズ
かぎ針編みをより快適に行うために、以下のグッズも用意しておくと便利です。
- はさみ:毛糸を切るために必要です。
- とじ針:編み終わった作品を仕上げる際に使用します。
- 目数マーカー:編み目の数を数えやすくするために使います。
- メジャー:作品のサイズを確認するのに役立ちます。
- 毛糸針:毛糸の端を始末する際に使用します。
こちらでは「かぎ針編みに必須な道具」と「あると便利なアイテム」を集めた内容になっています。もっと詳しく知りたい方は下記の記事もぜひ読んで見てくださいね。
1.2 かぎ針編みの基礎知識
かぎ針編みを始める前に、以下の基礎知識を押さえておきましょう。
1.2.1 記号の見方
かぎ針編みの編み図には、様々な記号が使われています。主な記号とその意味を覚えておくと、編み図を読む際に役立ちます。
記号 | 意味 |
---|---|
![]() | くさり編み |
![]() | 細編み |
![]() | 長編み |
![]() | 中長編み |
1.2.2 糸の持ち方
かぎ針編みでは、右手でかぎ針を持ち、左手で毛糸を持ちます。右手の人差し指で毛糸をかぎ針に引っかけ、左手の親指と人差し指で毛糸をコントロールするのが基本的な持ち方です。
糸の持ち方のポイント:
- 右手:かぎ針を鉛筆を持つように持ちます。
- 左手:小指と薬指の間を手の甲側から手のひら側へ毛糸を通します。
- 次に、人さし指と中指の間を手のひら側から手の甲側へ毛糸を通します。
- 人さし指と親指の間を手の甲側から手のひら側へ毛糸を通します。
- 最後に、中指と親指の編み始める部分を軽く支え、編み進めていきます。
糸の張り具合(テンション)は、人差し指の角度で調整します。張りすぎず、緩みすぎないように、指の動きで微調整しましょう。
これらの基本的な道具と知識を押さえておくことで、かぎ針編みを始める準備が整います。次の章では、実際の基本的な技法について学んでいきましょう。
2. かぎ針編みの基本的な技法

かぎ針編みの基本的な技法を習得することは、美しい作品を作るための第一歩です。ここでは、初心者の方でも理解しやすいように、主要な技法を詳しく解説します。
動画は、かぎ編み初心者のわたしが参考にしているハマナカ株式会社「手編みと手芸の情報サイトあむゆーず」のサイトを紹介しています。動画をクリックすると「あむゆーず」さんのサイトに移動し音声が流れますのでご注意ください。
2.1 くさり編み
くさり編みは、かぎ針編みの最も基本的な技法です。ほとんどの作品の土台となる重要な編み方です。
2.1.1 鎖編みの作り方
以下の手順でくさり編みを行います:
- 糸の端に輪を作ります。
- かぎ針を輪に通し、糸をかけます。
- かぎ針を輪の中に引き出します。
- 2と3の手順を繰り返します。
2.1.2 鎖編みのコツ
- 糸の張り具合を均一に保つことが大切です。
- 編み目の大きさを一定に保つように心がけましょう。
- 数を数えながら編むと、長さを揃えやすくなります。
2.2 くさり編みの応用
くさり編みは、様々な形や模様を作る際の基礎となります。
- 円形の作品を始める際の中心の輪
- 編み目の高さを調整する際の立ち上がり
- 模様編みの間隔を作る際のスペース
2.3 細編み
こま編みは、くさり編みの次に基本的な技法です。編み地にしっかりとした質感を与えます。
2.3.1 細編みの作り方
こま編みの基本的な手順は以下の通りです:
- かぎ針を編み目に差し込みます。
- 糸をかけて引き出します。
- もう一度糸をかけて、2つの輪を一度に引き出します。
2.3.2 細編みのコツ
- 糸の張り具合に注意し、均一な編み目を心がけましょう。
- 編み始めと編み終わりの1目は、特に丁寧に編むことが大切です。
2.4 長編み
長編みは、高さのある編み方で、素早く面積を増やすことができます。ふわっとした柔らかい質感を出すのに適しています。
2.4.1 長編みの作り方
長編みの基本的な手順は以下の通りです:
- 糸をかぎ針にかけます。
- かぎ針を編み目に差し込みます。
- 糸をかけて引き出します。
- 糸をかけて2つの輪を引き抜きます。
- 再び糸をかけて残りの2つの輪を引き出します。
2.4.2 長編みのコツ
- 立ち上がりの高さを一定に保つことが重要です。
- 糸をかける回数を間違えないように注意しましょう。
- 編み目の間隔を均一に保つように心がけましょう。
2.5 中長編み
中長編みは、長編みと細編みの中間の高さを持つ編み方です。バランスの取れた編み地を作るのに適しています。
2.5.1 中長編みの作り方(おすすめ動画)
中長編みの基本的な手順は以下の通りです:
- 糸をかぎ針にかけます。
- かぎ針を編み目に差し込みます。
- 糸をかけて引き出します。
- 再び糸をかけて針にかかっている3本の輪を全て引き出します。
2.5.2 中長編みのコツ
- 糸をかける回数を正確に守ることが重要です。
- 立ち上がりの高さを一定に保つことで、きれいな仕上がりになります。
- 編み目の間隔を均一に保つように心がけましょう。
編み方 | 特徴 | 適した用途 |
---|---|---|
くさり編み | 基本の編み方、多くの編み方の土台 | 作品の開始、立ち上がり、スペース作り |
細編み | しっかりとした編み地 | バッグ、小物入れ、アクセサリー、編みぐるみ |
長編み | 高さがあり、ふわっとした柔らかい質感 | ショール、ブランケット |
中長編み | バランスの取れた編み地 | セーター、カーディガン |
これらの基本的な技法を習得することで、様々な作品を作ることが可能になります。初心者の方は、まずくさり編みと細編みから始め、徐々に他の技法にも挑戦してみてください。実際に編んでみることで、それぞれの技法の特徴や違いがよく分かるようになります。
また、これらの技法を組み合わせることで、より複雑で美しい模様を作ることができます。例えば、長編みと細編みを交互に編むことで、凹凸のある模様を作ることができます。技法をマスターしたら、ぜひ自分なりのアレンジを加えて、オリジナルの作品作りに挑戦してみてください。
かぎ針編みの魅力は、基本的な技法を組み合わせることで無限の可能性が広がることです。焦らず、楽しみながら一歩ずつ上達していきましょう。
3. かぎ針編みで作品を作る

3.1 丸と四角のコースターを作ってみよう!
かぎ針編みの基本的な技法を習得したら、次は丸と四角のコースターを作ってみましょう。今回はハンドメイド用品店の「Cloverクロバー」さんのホームページで公開されている編み図を参考にしていきます。
3.1.1 編み図の見方
編み図には、以下のような基本的な記号が使われます。コースターを作る前に、それぞれの記号を再度おさらいしておきましょう。
記号 | 意味 |
---|---|
![]() | くさり編み |
![]() | 細編み |
![]() | 長編み |
![]() | 中長編み |
3.1.2 (丸)コットン糸で編むサークルコースター
くさり編み、細編み、引き抜き編みだけで作れる初心者さんにおすすめのデザインです。
「はじめてのかぎ針編み、コットン糸で編むサークルコースター(Cloverクロバー)」の手作りレシピはこちら→https://clover.co.jp/wp-content/uploads/2024/10/6_cotton_circle_coaster.pdfです。
コースター作りお疲れさまでした!編んでみてどうでしたか??
一目一目編んでいくごとに出来上がっていく瞬間がわたしは楽しくて仕方ないんですよね♡
編み図を見ながら実際に編んでみることで、技術の向上と達成感を得ることができます。初めは難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで上達します。
一目一目編んでいくごとに出来上がっていく瞬間がわたしは楽しくて仕方ないんですよね♡
3.1.3(四角)コットン糸で編むシンプルコースター
細編みコースターと長編みコースターの編み図があります。2つ作ってみると見た目はもちろん編み記号によって触り心地が違いが分かり面白いですよ。
「コットン糸で編むシンプルコースター(Cloverクロバー)」はこちら→https://clover.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/4_cotton_simple_coaster.pdfです。
コースター作りお疲れさまでした!編んでみてどうでしたか?
編み目や段数を増やすとハンカチやタオル、編んだ四角を組み合わせてバッグがれます。これから色々な編み記号を覚えて小物やバッグ、帽子やブランケットなど編んでいきたいですね。
4. 初心者向けのかぎ針編みキット
かぎ針編みを始めたい初心者の方にとって、キットは非常に便利なアイテムです。編み図や必要な材料が揃っているため、すぐに作品作りを始められます。
4.1 キットを選ぶポイント
初心者向けのかぎ針編みキットを選ぶ際は、以下のポイントに注目しましょう:
- 難易度:初心者向けの簡単な作品から始めることをおすすめします。
- 完成品のサイズ:小さな作品から始めると、達成感を得やすく、モチベーションが続きます。
- 付属の説明書:写真や図解が豊富で、わかりやすい説明書が付いているキットを選びましょう。
- 材料の質:必要量の毛糸が入っているのはもちろんですが、初心者さんにおすすめな素材(アクリルやコットンなど)なのか確認するといいですね。
4.2 おすすめキット:フェリシモ(クチュリエ)
フェリシモのクチュリエブランドでは、デザイン性の高いかぎ針編みキットを提供しています。わたしがフェリシモを紹介する一番の理由は、初心者にとことん寄り添った説明書がとにかく素晴らしいからです。
商品名 | 特徴 | 難易度 |
---|---|---|
ゆっくりじっくりマイペースでレッスン かぎ針編み「はじめてさんのきほんのき」の会 | 簡単なものから順番に届くステップアップ式で、6ヶ月後にはかぎ針編みの基本を完璧マスターできる | ★★☆☆☆ |
なつかしかわいいグラニースクエア かぎ針編みのてとりあしとりレッスンの会 | グラニースクエアを編みながら、かぎ針の基本を学ぶことができる | ★★☆☆☆ |
リスノス✖︎saredoシャリ感が心地よい わたかみリリで編むネットバッグの会 | 実用的でおしゃれなネットバッグが完成 | ★★★☆☆ |
フェリシモのキットは、デザイン性が高く、完成品の満足度も高いです。月に一度届くシステムが待ち遠しく、頭の中はかぎ針編みでいっぱいとなり、ワクワクすること間違いなしです!
4.3おすすめキット:ハマナカ商店オリジナルキット
手芸専門店ハマナカの公式通信販売サイト「ハマナカ商店」では、初級者から上級者、季節に合わせたキットなど多数揃えています。
これらの編みものキットを活用することで、初心者の方でも楽しみながらかぎ針編みの基本を学ぶことができます。自分の好みや目的に合ったキットを選び、まずは小さな作品から始めてみましょう。徐々に技術を磨きながら、より難しい作品にチャレンジしていくことで、かぎ針編みの楽しさをより深く味わえるはずです。
5. かぎ針編みでよくあるトラブルと解決策

かぎ針編みを始めると、様々なトラブルに遭遇することがあります。ここでは、初心者の方がよく経験するトラブルとその解決策をご紹介します。
5.1 編み目を間違えた時
編み進める中で、編み目を間違えてしまうことは初心者にはよくあることです。対処法は以下の通りです。
- 間違いに気づいたらすぐに修正する
- ほどく範囲を最小限に抑える
- 編み直す際は慎重に行う
間違いを見つけたら、その箇所まで慎重にほどき、正しい編み方で編み直します。間違いを放置せず、すぐに修正することが美しい仕上がりにつながります。
5.2 かぎ針のサイズが合わない時
かぎ針のサイズが毛糸に合っていないと、編み目が緩すぎたり、きつすぎたりすることがあります。以下のポイントに注意しましょう。
症状 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
編み目が緩い | かぎ針が太すぎる | 細めのかぎ針に変更 |
編み目がきつい | かぎ針が細すぎる | 太めのかぎ針に変更 |
適切なサイズのかぎ針を選ぶことで、均一で美しい編み目を実現できます。毛糸の太さに合わせて、適切なかぎ針を選びましょう。
5.3 編み目の数が合わない時
編み図通りに編んでいるはずなのに、編み目の数が合わないことがあります。この場合は以下の点を確認しましょう。
- 編み始めと編み終わりの目数を数える
- 増し目や減らし目の箇所を確認する
- 長編みや中長編みの数え方を再確認する
編み目の数が合わない原因として多いのは、増し目や減らし目の見落としです。編み図をよく確認し、必要に応じて目印を付けることで、このようなミスを防ぐことができます。
編み目マーカーや編みものカウンターアプリを使用することで、いま何目を編んでいるのかわかりやすく、「網目の数が合わない」を軽減してくれますよ。
5.4 編み地にゆがみが出た時
編み地にゆがみが出てしまうことがあります。主な原因と対策は以下の通りです。
原因 | 対策 |
---|---|
編み目の強さにムラがある | 均一な力加減で編む |
増し目や減らし目の位置が不適切 | 編み図をよく確認する |
毛糸の質が不均一 | 同じロットの毛糸を使用する |
ゆがみのない美しい編み地を作るには、均一な力加減で編むことと、編み図を正確に理解することが重要です。練習を重ねることで、徐々に上達していきます。
5.5 編み目が緩んでしまう時
編み目が緩んでしまうと、作品全体の見栄えが悪くなってしまいます。以下の点に注意しましょう。
- かぎ針で糸をしっかりとキャッチする
- 編み目を作る際に適度なテンションをかける
- 編み目を引き締める練習をする
- 適切なサイズのかぎ針を使用する
均一で美しい編み目を作るには、適度なテンションと正確な技術が必要です。初心者の方は、ゆっくりと丁寧に編むことを心がけましょう。
5.6 編み地に穴があいてしまう時
編み地に意図しない穴があいてしまうことがあります。主な原因と対策は以下の通りです。
原因 | 対策 |
---|---|
編み目を拾い忘れる | 編み目を注意深く確認する |
糸が切れている | 糸をつなぎ直す |
編み地に穴を作らないためには、丁寧に編み進めることと、定期的に編み目を確認することが大切です。万が一穴があいてしまった場合は、早めに対処することがポイントです。
これらのトラブルは、かぎ針編みを始めた多くの人が経験するものです。焦らず、一つ一つ丁寧に対処していくことで、技術が向上し、美しい作品を作れるようになります。困ったときは、本や動画、経験者のアドバイスを参考にしながら、楽しく編み物を続けていきましょう。
編みものキットを活用することで、効率的にかぎ針編みの技術を向上させることができます。初心者の方は、まずは基本的な編み方をマスターし、徐々に難易度の高い作品や技法にチャレンジしていくことをおすすめします。
練習を続けることで、やがて複雑な模様や立体的な作品にも挑戦できるようになります。かぎ針編みの世界を楽しみながら、自分のペースで上達していきましょう。
7. まとめ
かぎ針編みは、初心者でも簡単に始められる楽しい手芸です。本記事では、基本的な道具の選び方から、くさり編み、細編み、長編み、中長編みなどの基本技法まで詳しく解説しました。
また、コースターの作り方や、初心者向けのキットについても紹介しています。
かぎ針編みを始める際は、ハマナカやフェリシモ(クチュリエ)のキットを利用すると、必要な材料がセットになっているので便利です。
上達のコツは、基本的な編み方を繰り返し練習することです。編み目が緩んだり間違えたりしても、本記事で紹介した解決策を参考にしてください。
最初は練習用の太めの毛糸でコースターなど小さな作品から始めると良いですよ。かぎ針編みは、創造性を発揮できる素晴らしい趣味です。
この記事が参考になると嬉しいです♪
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