「かぎ針の帽子って、立体感が出にくくない?」
「アラン模様は素敵だけれど、難しそう」
そんなふうに思っている方へ。
先に、結論からお伝えしますね。
今回挑戦したのは、アラン模様の中のダイヤ模様のバケットハット。
編み図を読み解くのには、正直かなり苦戦しました。
でも、覚える編み目記号はそんなに多くありません。
難しいのは最初だけ。
「あとは模様になるように編んでいけばいいんだ」と気づいたときには、ダイヤ模様ができあがっていました🧶
使ったのは、ハマナカのアランツィード。
ウール90%・アルパカ10%の糸なので、秋から冬にかぶれる帽子になりました。
この記事では、かぎ針で編むアラン模様のこと、トップの増し目のこと、お手入れまで、正直にお話しします。
① この帽子を選んだ理由と、糸のこと

棒針で編んだニット帽のような、立体感と厚みのある帽子を編みたくて。
探していたときに出会ったのが、この本でした。
applemints(日本ヴォーグ社)の『かぎ針で編む アラン模様のニット帽』。
アラン模様のニット帽が中心で、バケットハットや耳当て付きの帽子も載っています。
まず表紙のニット帽に惹かれて、そして今回編んだバケットハットにも魅了されて。
見つけたときは「あった♡」と、思わず呟いていました🧶
▶︎⑴ 使った糸と道具
- 糸 … ハマナカ アランツィード(ウール90%・アルパカ10%)ピンク系(色番17)
- 使った量 … 3玉で、糸が15cmほど余るくらい
- かぎ針 … 7/0号
この糸と色を選んだ理由
ウールの柔らかさと、アルパカの滑らかさ。
それに、保温性の高さもある糸です。
秋から冬にかぶる帽子なので、そこもうれしいところでした。
色は、ピンク系を選びました。
本にはホワイトも掲載されていましたが、秋にかぶりたかったので、手持ちの秋コーデを思い浮かべて、ピンク系がいいなと。
写真で見たときに、ピンク系のほうがツイード糸の特徴が出ていたことも、決め手のひとつでした。
▶︎⑵ 糸の手ざわりと、見た目
ウールと聞くと「チクチクするのでは」と心配していたのですが、手や頭、顔に当ててみても、チクチク感はほとんど感じませんでした。
帽子として問題なく使えそうだと、安心しました。
見た目は、落ち着いたピンク系。
秋にぴったりだなと思いました。
ツイード糸なので単色ではなく、黒や赤がところどころ濃く見えます。
この色の混ざり方が、模様とどう馴染むのか。
編む前から、少し楽しみでした。
② 編んでみた|編み図を読み解くまで

編み図を見たときの、正直な感想は「難しそう」。これに尽きます。
憧れのアラン模様。ほかの作品で編み図を見かけては「今の私には難しい」と、挑戦できずにいました。
でも今回は、編めるようになった作品も増えてきたので、この辺で一回挑戦してみようと思ったんです。
はじめてをいつにするかは、自由。
そう思って、思い切って編むことに決めました🧶
▶︎⑴ 難しかったのは、2つ
・ひとつめは、編み図を読み解くこと。
この編み目記号は、どこの目を拾うと書いてあるんだろう。
模様を編む順番は、これで合っているのかな。
そんなふうに、何回か編みほどきながら進みました。
・ふたつめは、編み始め。
最初は、模様がどんな形になるのか、編み方が合っているのかも分からないまま編み進めていました。
でも、模様が見え始めると一気に緊張がほぐれて。
「この編み方で合っていたんだ」と確信できたときは、本当に嬉しかったです。
その繰り返しで、編み進めました。
▶︎⑵ それでも、楽しかった
苦戦しながら編み図を読み解いているとき、分からないまま編み進めていたとき。
実はそれでも、ワクワクして楽しかったんですよね♪
理由は、以前より少しだけ、読み解くのも編むのも理解できていることに気づいたから。
アラン模様に憧れて、よく使われる編み目記号を、ずいぶん前に練習だけしていたんです。
いつか編めるようになりたいな、と思って。
その頃からアラン模様を見かけては編み図をじっくり眺めたり、その編み目記号がほかの作品で出てきたときには「アラン模様でも使うから、ここでは練習と思って編もう」と考えたり。
そうやってきた経験があったからか、以前よりは編み図を読み解くまでの時間が短かったんです。
ダイヤの形が見え始めると、後半は編み図を見なくても編めるようになっていました。

どんなことも無駄にはならないって、本当なんだなと感じた瞬間でした🧶
▶︎⑶ 糸の編み心地
単色ではないので、糸の太さにばらつきがあって戸惑うこともありました。
でも糸の絡みはほとんどなく、滑らかで編み進めやすい糸でした。
③ 立体感と厚み|かぎ針編みでも、厚みは出せました

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです🧶
かぎ針編みの帽子は、すっきりした編み地になりやすい。
私も、そんなイメージを持っていました。
でも、模様編みを入れるとこんなに変わるんですね😊
どれくらい違うのか、編み地の厚みを測ってみました。
- ダイヤ模様がないところ … 1〜2mmくらい
- ダイヤ模様がある部分 … 9mmくらい
ダイヤ模様の部分をもっとふわっと編めたら、数値も変わって、本の作品のようにもっと模様がしっかり浮き出たと思います。
今の私の技術では、そこまでにはなりませんでした。
それでも、ダイヤ模様があることで数ミリの差ではありますが、厚みのあるバケットハットになりました🍂
▶︎⑴ 模様が、どう立ち上がって見えるか
ダイヤ模様の部分がふんわりと立体的になって、模様があるところとないところに差ができます。
その凹凸が、よりダイヤ模様を引き立ててくれました。
▶︎⑵ すっきりした編み地の帽子との違い
私がこれまで出会ってきたニット帽は、ぴたっとした小さめのタイプでした。
憧れてかぶってみるのですが、周りからも自分も、どうもしっくりこなくて。
いわゆる「ニット帽迷子」になっていたんです。
そんなとき、テレビで「キャップはツバが大きめで長く、本体は深めにかぶれるのが自分には合っている」と話しているタレントさんを見かけました。
私にも合うニット帽があるはず。
そう思って行き着いたのが、アラン模様でした😊
しかもバケットハットなので、ぴたっとなりすぎず、おでこのまわりに程よい隙間ができます。
それが、私には相性がよかったようです。

顔の形や骨格の問題なのか、自他ともに認めるほどニット帽が似合わなかった私。厚みがあると違うのでは、と思って出会ったのがアラン模様でした。今年はこの帽子でお出かけを楽しめそうです🧶
④ サイズ|きつめに編む癖があっても

手編みの帽子でいちばん気になるのが、サイズだと思います。
編み上がりを測ってみたところ、こんな感じでした。
- トップ … 50cm
- サイド(頭まわり)… 58cm
- 深さ … 22.5cm
- ブリム(ツバ) … 7.5cm
編み上がったあと、スチームを当てました。
サイズは変わりませんでしたが、編み目がきれいに整いました😊
私の耳上・おでこまわりのサイズは、53cm。
かぶってみると、顔まわり・おでこまわりに少し余裕のできる仕上がりになりました。
私はどちらかというと、ちょうどいいサイズよりゆるめが欲しかったので、大満足です✨周りからも高評価でした。
サイズが合うか心配な方も、いると思います。
私の実測値が、目安になればうれしいです🧶
⑤ 仕上がり・季節・お手入れ

▶︎⑴ ツイード糸で、模様は見えた?
色が混ざっているツイード糸だと、凹凸がうまく表現できないのでは——そう思う方もいるかもしれません。
でも、そんなことはありませんでした。
ツイード糸の特徴である色の濃淡や、数種類の色の混ざり具合によって、よりダイヤ模様が引き立っているように感じました。
▶︎⑵ 合わせた服
手持ちの服に合わせてみました。
どれも、相性がよかったです。
落ち着いたピンク系なので、思っていたより合わせやすい色でした🧶
▶︎⑶ いつ使える?
バケットハットなので、深くも浅くもかぶれます。
秋はもちろん、深くかぶると耳まで隠れるので、冬の寒い時期にも活躍してくれそうです😊
▶︎⑷ お手入れ
糸のラベルには、こんな内容が書かれていました。
- 液温40℃を限度に、中性洗剤で手洗いできます
- 塩素系・酸素系の漂白剤は使えません
- 日陰で平干し
- アイロンは、当て布をして160℃を限度に
手洗いにはなりますが、頭や顔まわりに使うものなので、洗って清潔に使えるのは嬉しいポイントですね♪
⑥ [不器用さんコーナー]つまずいたのは、2つでした

ひとつめは、トップの増し目。
ふたつめは、きつめに編む癖です。
▶︎ ひとつめ|トップの増し目
帽子のトップは、増し目を見失いやすい場所です。
理由は2つあると思っています。
- わの作り目でぐるぐる編むので、編み始め・編み終わりが分からなくなる
- 規則的な増し目だと思い込んでいると、思わぬところの増し目に後から気づく
帽子を4つ編んできた経験から、それが分かっていたので、今回は先に対策をしました。
以前は、マーカーペンで編み終わったところにしっかり印をつけていました。
でも今回は、付箋で軽く印をつけるだけで足りたんです♪
だいぶ慣れてきたのかもしれません。
このおかげで、増し目を見失うこともなく、段が変わるところも綺麗に仕上がりました。
増し目がずれたり、目数が合わなかったりすると、とんがったり波打ったりすることがあります。
だから、編む前に確認しておくだけでも、だいぶ違うと思います🧶
段数マーカーは、もう相棒みたいな存在です。
こういう道具に助けてもらう大切さは、1年編んできて気づいたことのひとつでした。
🔗かぎ針編みを1年続けて気づいた5つのこと
▶︎ ふたつめ|きつめに編む癖
私は、きつめに編む癖があります。
だから、サイズが小さくなりがちなんです。
今回意識したのは、この3つでした。
- 糸を持っているとき、張りすぎていないか確かめる
- 目を拾ってかぎ針を引き抜くとき、引きづらかったら「きつく編んでいるサイン」
- 引きづらいと感じたら、そこから一目ずつ、気持ちゆるめに編む
この方法で、今回はなんとか、本の作品に近いサイズに仕上げることができました。
ただ、正直に言うと——感覚でやっていることなので、一目一目編むごとに「大丈夫!」という安心感はありませんでした。特にトップとサイドは、ずっと不安でした。

それでも、かぶってみたら余裕のある仕上がりで。不安なまま編み進めても、たどり着けることがあるんですね🧶
⑦ まとめ|かぎ針でも、立体的な帽子は編める
アラン模様のバケットハットを編んで、分かったことをまとめますね。
- かぎ針でも、アラン模様で編めば立体的で厚みのある帽子が編める
- 覚える編み目記号は、そんなに多くない
- トップの増し目は、付箋や段数マーカーで対策すると見失いにくい
- きつく編む癖は、引き抜きづらさがサイン。気持ちゆるめに編めば回避できる
- ツイード糸の色の濃淡が、ダイヤ模様をより引き立ててくれた
- 深めにかぶれるので、秋はもちろん冬にも活躍してくれる
編み図を読み解くのは、本当に難しかったです。
それでも、なんとかダイヤ模様になってくれてよかったです☺️
憧れのアラン模様。
編めるのかなと心配しながらでしたが、完成させたことで、これから編める作品の幅が広がったことが何よりうれしくて。自信にもつながりました🧶
憧れの模様に手を出すのは、勇気がいりますよね。
でも、はじめてをいつにするかは、自由です。
この記事が、かぎ針で秋冬の帽子を編みたい方の参考になるとうれしいです。
🔗秋に使いたいなと思って編んだ、首元の小物のレビューもあります
一目一目、今日も一緒に🧶



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