アップルミンツの新刊「かぎ針で編む丸ヨークセーター」を
この記事では、掲載されている全作品の魅力やデザインを徹底レビューします。
伝統的な技法に新しいアイデアが光る作品ばかりで、編み物好きなら必見です。
数ある素敵なセーターの中から、私が挑戦を決めたのは「グラニースクエアの丸ヨークセーター」。
その決め手や、他の気になる作品も詳しくご紹介しますので、あなたの編み物計画の参考にぜひご覧ください。
1. アップルミンツ新刊「かぎ針で編む丸ヨークセーター」の徹底レビュー

編み物好きの皆さん、こんにちは!
前回、applemints(アップルミンツ)の新刊速報としてお届けしました『かぎ針編みで編む丸ヨークセーター』。
今回は、編み物ファンの心を鷲掴みにするこの一冊を、隅々まで徹底的にレビューしていきます。
今後、②毛糸レビュー・③編み活のリアルな途中経過・④完成作品の徹底レビューまでをお届けする『わたしの編み活日記』として連載します。
どの作品を編もうか迷っている方、購入を検討している方の参考になれば嬉しいです。
1.1 書籍の基本情報と手に取った第一印象
まずは、この素敵な編み物本の基本情報からご紹介します。
表紙を飾る美しいノルディック柄のセーターが目印です。
項目 | 内容 |
---|---|
書名 | かぎ針編みの丸ヨークセーター |
出版社 | 日本ヴォーグ社 |
発売日 | 2025年9月26日 |
ページ数 | 80ページ |
掲載作品数 | 丸ヨークセーター13点 |
ページをめくった瞬間に感じるのは、写真の美しさと洗練された雰囲気です。
これまでの「かぎ針編みのウェア」のイメージを良い意味で覆すような、モダンで日常に取り入れやすいデザインがずらり。
単なる作品集ではなく、ファッション誌を眺めているかのような高揚感を覚えました。
編み図も大きく丁寧で、さすが日本ヴォーグ社の書籍だと感じさせるクオリティです。
1.2 進化したデザインに感動!嬉しい裏切りポイント
「丸ヨーク」と聞くと、どこかノスタルジックで可愛らしいデザインを想像しがちですが、この本は一味も二味も違います。
伝統的な技法を大切にしながらも、現代のファッションに溶け込むよう計算され尽くしたデザインに、何度も「これはすごい!」と唸らされました。
特に驚いたのは、かぎ針編みで表現されたアラン模様風のセーターです。
一見すると棒針編みと見紛うほどの立体感と重厚感があり、かぎ針の新たな可能性を感じさせてくれます。
その他にも、繊細な透かし模様の作品や大胆な配色の作品、グラニースクエアやモチーフつなぎを丸ヨークに編み込んだものまで、バリエーション豊富な一冊です。
「かぎ針編みって、こんなに進化しているんだ!」と、セーターといえば棒針編みのイメージが強いわたしは、かぎ針編みのセーターの本をはじめて手にして心底感動しました。
1.3 掲載作品のバリエーションと魅力
この本の魅力は、なんといっても掲載作品のバリエーションの豊かさにあります。
先ほども触れましたが、かぎ針編みの技術を盛り込んだ作品が掲載されており、編みたいものが必ず見つかる一冊です。
1.3.1 掲載作品のバリエーションと魅力
本書に掲載されている作品は、デザインの方向性が多岐にわたります。
- シンプル&ベーシック:長編みや細編みなど、基本的な編み方で構成された、毎日着たくなるようなシンプルなデザイン。編み物初心者の方が最初に挑戦するセーターとしても最適です。
- 多色づかいのデザイン:1段ごとに糸や編み方を変えるデザインや複数の色を組み合わせたモチーフつなぎなど、配色を楽しめる作品群。色選びで自分だけのオリジナル作品に仕上げる楽しみがあります。
- 個性的なテクスチャ:玉編みや引き上げ編みなどを駆使した立体的な模様や、モヘヤなどの表情豊かな糸を使った作品も掲載。素材感とデザインが見事に融合しています。
使用されている糸も、ハマナカやリッチモア、DARUMA(横田株式会社)といった、手芸店で手に入りやすい国内メーカーのものが中心なのも嬉しいポイント。
指定糸で編むのはもちろん、ゲージを合わせて手持ちの糸で編む際にも、イメージが湧きやすい構成になっています。
2. わたしの編み活日記① 挑戦作品をついに決定

前回のレビューでご紹介したアップルミンツ社の新刊「かぎ針編みの丸ヨークセーター」。
ページをめくるたびに「これも可愛い!」「あれも編みたい!」と、嬉しい悲鳴をあげていました。
数日間じっくりと悩み抜き、ついに私の「編み活日記」記念すべき第1作目を決定しました!
2.1 数ある掲載作品の中から、私が選んだ運命の一着
心ときめく作品が並ぶ中、私が挑戦を決めたのはP.8・P9掲載の「グラニースクエアの丸ヨークセーター」です。
かぎ針編みの伝統的なモチーフであるグラニースクエアを、モダンな丸ヨークデザインに落とし込んだ、まさに一目惚れの一着でした。
本の中では、紫色を主糸に編まれていましたが、私は自分らしい配色で編むことを心に決め、ワクワクしながら毛糸選びをしました。
2.2 グラニースクエアで編む丸ヨークセーターの魅力とは
グラニースクエアは、かぎ針編みを始めたばかりの方でも挑戦しやすい基本的な編み方の一つです。
しかし、そのシンプルさゆえに、色の組み合わせやモチーフの繋ぎ方次第で無限の表情を見せてくれる奥深い魅力を持っています。
このセーターは、そんなグラニースクエアのポテンシャルを最大限に引き出したデザインだと感じました。
2.2.1 なぜこの作品に決めたのか
数ある素敵なデザインの中から、私がこのグラニースクエアのセーターを選んだのには、3つの大きな理由があります。
それは、私の「編みたい!」という気持ちを最高に高めてくれる要素が詰まっていたからです。
決定理由 | 具体的な内容 |
---|---|
1. スキルアップへの挑戦 | グラニースクエアのモチーフ編みは経験がありますが、ウェアとして形にするのは初めて。モチーフの美しい繋ぎ方や、体に合わせてサイズを調整していく工程は、間違いなく私の編み物スキルを一段階引き上げてくれると確信しました。 |
2. 色選びの無限の楽しさ | この作品最大の魅力は、なんといっても配色を自由に楽しめること。手持ちの余り糸を活用したり、テーマカラーを決めてグラデーションにしたりと、自分だけのオリジナルカラーのセーターを想像するだけでワクワクが止まりません。世界に一つだけの特別な一着になること間違いなしです。 |
3. 高い着回し力とデザイン性 | どこかレトロで温かみのあるグラニースクエアと、顔周りをすっきりと見せてくれる現代的な丸ヨークのシルエット。この絶妙なバランスが、デニムなどのカジュアルなボトムスから、きれいめのスカートまで幅広くマッチすると感じました。完成後のコーディネートを考えるのも、編むモチベーションに繋がっています。 |
この作品を通して、かぎ針編みの基礎を固めながら、自分らしい表現を追求していく。
そんな充実した「編み活」のスタートに、これ以上ないほどぴったりの作品だと感じています。
3. かぎ針編みの可能性を感じた憧れのテクニック

今回わたしが挑戦するのはグラニースクエアの丸ヨークセーターですが、この本「かぎ針で編む丸ヨークセーター」には、それ以外にも「これもかぎ針で編めるの!?」と驚くような、心ときめくテクニックが満載でした。
まるで編み物の新しい扉を開けてくれるような、憧れの作品たち。
ここでは、特にわたしの心を掴んだ素晴らしいテクニックと作品をいくつかご紹介します。
いつか必ず挑戦したい、夢が広がるデザインばかりです。
3.1 アラン模様の丸ヨークセーター
まず衝撃を受けたのが、かぎ針で編むアラン模様です。
アラン模様といえば、立体的な交差が美しい伝統的な模様で、棒針編みの専売特許だと思い込んでいました。
しかし、この本では引き上げ編みや交差編みを巧みに組み合わせることで、かぎ針ならではの陰影と重厚感のあるアラン模様を見事に表現しています。
棒針編みとはまた違った、ぷっくりとした温かみのある見た目が生まれ、伝統的でありながらも新しい魅力を放っていました。
ヨーク部分に贅沢に施された模様は、まさに着る芸術品。
一目一目、模様が浮かび上がってくる過程は、想像するだけでワクワクします。
特徴 | 難易度(想定) | おすすめの糸 |
---|---|---|
引き上げ編みによる立体的で美しい模様。重厚感と高級感がある。 | ★★★★☆(中級〜上級者向け) | ウール、ツイードヤーンなど、模様がはっきり出る毛糸 |
3.2 フラワーモチーフの丸ヨークセーター
次にご紹介するのは、可憐なフラワーモチーフをつなぎ合わせて作る丸ヨークセーターです。
かぎ針編みの醍醐味ともいえるモチーフ編みですが、それを丸ヨークのデザインに落とし込んでいるのが本当に見事
。一輪ずつ丁寧に編んだお花のモチーフは、フェミニンでロマンティックな雰囲気に満ちています。
配色次第で、シックにもポップにも表情を変えることができるのも大きな魅力。
モチーフを編みためていく楽しさと、それらが繋がって美しいセーターに仕上がっていく感動は、格別なものがあるでしょう。
着るだけで気分が華やぐ、特別な一着になりそうです。
特徴 | 難易度(想定) | おすすめの糸 |
---|---|---|
モチーフつなぎならではの華やかさ。色合わせで個性を表現できる。 | ★★★☆☆(初級〜中級者向け) | コットン、ウールの中細〜合太など、発色の良い糸 |
3.3 多色使いの丸ヨークセーター
まるで北欧の伝統的なセーターを彷彿とさせる、多色使いの編み込み模様も掲載されていました。
ヨーク部分に円形に広がるカラフルな模様は、どこか懐かしくもあり、洗練された印象を与えます。
色の組み合わせは無限大で、自分だけの色合いを考える時間もまた、編み物の楽しみの一つ。
毛糸を渡しながら編み進めるため、少し根気が必要なテクニックですが、完成したときの達成感は計り知れません。
シンプルなボトムスに合わせるだけで、コーディネートの主役になること間違いなしの一着です。
特徴 | 難易度(想定) | おすすめの糸 |
---|---|---|
編み込みによる美しい幾何学模様。糸始末は多いが達成感が大きい。 | ★★★★☆(中級〜上級者向け) | ウール、アルパカなど、少し毛羽立ちがあり色が馴染みやすい糸 |
3.4 モヘアの毛糸を使った丸ヨークセーター
最後に、素材の魅力を最大限に引き出したモヘアのセーターです。
ふわふわとした繊細なモヘア糸で編まれた丸ヨークセーターは、空気をまとっているかのような軽やかさと、上品な透け感が特徴です。
シンプルな編み地でも、モヘア特有の毛足の長さが表情豊かな風合いを生み出し、優しくロマンティックな雰囲気を演出します
。編み目が少し見えにくかったり、一度編むと解きにくいという特性はありますが、その繊細な糸を丁寧に編み上げる時間は、とても贅沢なひととき。
完成したセーターの肌触りと暖かさは、一度体験するとやみつきになりそうです。
特徴 | 難易度(想定) | おすすめの糸 |
---|---|---|
軽くて暖かく、軽やかな質感。フェミニンで上品な仕上がり。 | ★★★☆☆(中級者向け) | キッドモヘア、シルクモヘアなど、軽くて毛足の長い糸 |
4. 【Q&A】初心者でも「かぎ針で編む丸ヨークセーター」は編めますか

憧れの丸ヨークセーター、「編んでみたいけど、ウェアなんて難しそう…」「かぎ針編みを始めたばかりの自分にできるかな?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、デザイン性の高い作品が豊富なアップルミンツさんの本となると、少しハードルが高く感じられるかもしれません。
結論からお伝えすると、かぎ針編みの基本的な編み方(くさり編み、細編み、長編みなど)が分かっていれば、初心者の方でも挑戦できる作品が掲載されています!
もちろん、すべての作品が簡単というわけではありませんが、ポイントを押さえて作品を選べば、必ず完成させることができます。
この章では、初心者さんが安心して挑戦できるよう、具体的な作品の選び方や、つまずきがちなポイントの対策を詳しく解説します。
4.1 初心者さんにおすすめの作品と選び方のポイント
本書には様々なデザインの丸ヨークセーターが掲載されていますが、初めてウェアを編む方は、以下の3つのポイントを意識して作品を選んでみてください。
4.1.1 ポイント1:使用する編み方の種類が少ない作品
まず注目したいのは、使われている編み方の種類です。
複雑な模様編みは魅力的ですが、最初は覚える記号が少ない作品から始めましょう。
長編みや細編みといった基本的な編み方を繰り返すデザインなら、リズムに乗ってサクサク編み進められます。
編み図を見る練習にもなるので、まずはシンプルな編み地の作品で自信をつけるのがおすすめです。
4.1.2 ポイント2:糸の色数が少ない作品
多色使いのカラフルなセーターはとても可愛いですが、編み物初心者さんにとっては糸の配色や糸始末が少し大変に感じることがあります。
まずは、単色、もしくは2〜3色程度の少ない色数で編める作品を選びましょう。
糸を替える回数が少ない分、編むこと自体に集中できます。
私が挑戦するグラニースクエアのセーターも3色なので、なんとか編めそうだな♪と今から楽しみです。
4.1.3 ポイント3:増減目のルールがシンプルな作品
丸ヨークは、ヨーク部分で目を増やしながら円形に編んでいくのが特徴です。
この増し目のルールが複雑だと、混乱してしまうことがあります。
初心者さんは、「〇段ごとに〇目増やす」といった、規則的で分かりやすい増し目のルールの作品から始めるのが安心です。
編み図をよく見て、シンプルな構造の作品を選んでみてください。
4.2 ウェア編み初挑戦でつまずきがちなポイントと対策
「いざ編み始めたものの、途中で分からなくなってしまった…」そんな事態を避けるために、初心者がつまずきやすいポイントと、その対策を事前にチェックしておきましょう。
つまずきポイント | 具体的な対策 |
---|---|
ゲージ(編み地の密度)が合わない | 必ずスワッチ(10cm四方以上の試し編み)を編みましょう。指定の針の号数で編んでみて、ゲージが合わない場合は針の号数を上げ下げして調整します。これを省略すると、完成したときにサイズが全く違う…という悲劇につながります。 |
編み図の記号が分からない | 本書の巻末には、編み方や記号の解説ページがあります。まずはそこをじっくり読み込みましょう。それでも分かりにくい場合は、YouTubeなどで動画を探すのがおすすめです。例えばクロバー株式会社の公式サイトやハマナカ株式会社の公式サイトあむゆーずなどでは、基本的な編み方の動画が公開されており、手の動きを実際に見て確認できます。 |
サイズ調整の仕方が分からない | まずは指定通りのサイズで編んでみるのが基本です。もしサイズを変えたい場合は、ゲージ調整で対応するのが一番簡単です。糸の太さや針の号数を変えることで、一回り大きくしたり小さくしたりできます。複雑な計算が必要な目数や段数の変更は、ウェア編みに慣れてから挑戦するのが無難です。 |
モチベーションが続かない | ウェアは完成までに時間がかかるため、途中で飽きてしまうことも。そんな時は、SNSで「#編み活」や「#かぎ針編み」といったハッシュタグを使い、進捗を投稿してみましょう。他のニッターさんと交流したり、「いいね」をもらえたりすることが、大きな励みになります。少しずつでも毎日編む時間を作る、完成したら着て出かける場所を想像するなど、楽しみながら続ける工夫が大切です。 |
最初は誰でも不安なものです。
しかし、この「かぎ針編みの丸ヨークセーター」は、丁寧な解説と魅力的なデザインで、私たちの「編みたい!」という気持ちを力強く後押ししてくれます。
ポイントを押さえて、ぜひ憧れのセーター作りに挑戦してみてくださいね。
5. 次回の「編み活日記」でシェアしたいこと

次回の「わたしの編み活日記②」では、具体的な進捗をご報告する予定です。
特に、以下の2点について詳しくお伝えできればと考えています。
5.1.1 毛糸選びのこだわり
私が最終的にどの毛糸を選んだのか、その理由や色の組み合わせのこだわりについて熱く語らせてください。
選んだ毛糸の情報と共に、質感や編みやすさのレビューもお届けします。
5.1.2 ヨーク部分の編み始めと途中経過レポート
いよいよ本番の編み始め!編み図の解読でつまずいた点や、初心者が陥りがちな注意点など、リアルな奮闘記をお届けする予定です。
美しい丸ヨークが形になっていく様子を、ぜひ一緒に見守ってください。
5.2 編み物好きの皆さんと一緒に楽しみたい!
今回、「かぎ針で編む丸ヨークセーター」という素晴らしい一冊に出会えたことで、私の創作意欲は大きくかき立てられました。
この日記を通して、私の挑戦の記録が、これから何かを編んでみたいと思っている方や、同じ本を手に取った方の参考になれば、これほど嬉しいことはありません。
編み物は一人で黙々と進める時間も楽しいですが、同じ趣味を持つ仲間と感動や悩みを共有することで、その楽しさは何倍にも膨らむと信じています。
ぜひ、皆さんの「編み活」のお話も聞かせてください。
この記事が、あなたの、そして私の編み物ライフを、もっと豊かにするきっかけになりますように。
6. まとめ
今回は、アップルミンツ社の新刊「かぎ針で編む丸ヨークセーター」の魅力と、私の編み活第一弾として挑戦する作品についてご紹介しました。
本書は伝統的な技法に現代的なデザインが融合した、編みごたえのある作品が満載です。
悩んだ末、レトロで可愛いグラニースクエアのセーターを編むことに決めました。
この記事が、同じように作品選びに迷っている方の参考になれば幸いです。
次回からはいよいよ制作に入りますので、ぜひお付き合いください。
本の確認先情報
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